Tohru Uchiyama

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ご挨拶 —



この度は、日本画家 内山 徹WEBページにアクセスいただき、誠にありがとうございます。

日本画の伝統を意識しながら、時代にあった新しい表現を探し続けています。

このウェブページは、私の代表作と代表的な作品のシリーズ、そしてプロフィールから今後の活動までを紹介しています。

近年は、自然のエネルギーから受けるある啓示(インスピレーション)をもとにして、象徴的なモチーフによって心象風景を描いています。 その力は、人間の意識を凌駕し、圧倒的な力で迫ってきます。そんな計り知れない神秘の力を、制作の源泉としている私の芸術作品を通して、何かを感じとっていただき、豊かな時間をすごしていただければと願っています。


横浜ベイシェラトンホテル&タワーズ

Yokohama Bay Sheraton Hotel & Towers


ラウンジ壁画 「夜明けの街」 1200号


横幅8.9メートル高さ2.8メートルの超大作です。

1998年34歳の時に手掛けた作品です。もともと「海と風」というテーマがあり、横浜のホテルということ、開港150周年の少し前であったことなどから、開国のみなとのまちが、さらなる発展を遂げる願いをこめて制作しました。エスキース(下絵)に約半年、実際の画面で半年の、ほぼ1年がかりの制作。 ベイブリッジと横浜の港、街並みをモチーフにして、従来の日本画にはない、躍動感のある抽象的な表現で仕上げています。

ベースはキャンバスではなく、日本で漉くことのできる最大の和紙を6枚使い、岩絵の具や金箔など日本画の伝統的な画材やそのほかの顔料、特殊な膠を用いて制作しています。

2023年で25年の歳月が流れましたが、さらに次の25年、そしてそのさらに先の100年後まで、新鮮さを失わない表現をめざして制作しました。

どうぞ一度この作品を見に横浜までいらしてください。


Gallery

Take a look at my best and most adorable styling projects!

朝陽


2011年、東日本大震災の翌年から、海から昇る朝陽の写真を三年間、毎日、撮り続けました。昇る朝陽を撮影し続けることで、辛い記憶から希望へと心の復興を願い、その想いで撮り続けた写真のイメージを用いて制作しているのがこのシリーズです。

Blue Night Moon


朝陽のシリーズを手掛ける中で、何気なく描きはじめたのが、このシリーズ。現在では、ほぼ月のシリーズが展覧会のメインになってきている。ある夜、夜空に浮かぶ月の光が、海面にゆらゆらと映ったのが、とても印象に残り、この作品の制作に至りました。日本画の岩絵の具の群青色がとても月の輝きの表現ととてもよく会います。


海の記憶


11998年、横浜ベイシェラトンの壁画制作した年の冬に、イタリア半島の中部山岳都市をスケッチしてまわりました。ある海沿いの街を歩いているとき、自分が海沿いの街で育ったことに気づき、その2年後2000年から、「海の記憶」シリーズをスタートさせました。それ以後、アマルフィーやアドリア海側の街、南フランス、コートダジュールなどから地元の相模湾、伊豆などの港でも取材を続け、「海の記憶」を描き続けています。。

富士 series


2008年、娘が10歳の時にはじめて家族で富士山に登りました。富士以外の山々、甲斐駒ヶ岳、妙義山、や北アルプスの白馬三山、中央アルプス、南アルプスなどを描いてから富士を描きはじめました。私が住んでいる神奈川県側から取材することが多いのですが、静岡県、富士宮~日本平、富士川などそして山梨県の富士五湖など、新雪のころから真冬、春先の残雪、雪がほとんどない夏の富士まで、さまざまな季節のいろいろな場所から取材をして、制作しています。

三日月 Crescent Moon


ある日の夕暮れ後に、まだうっすらとピンクがかった空の色が、東の空まで続いていて、そのピンク色の空に昇ってくる月の美しさに心を奪われたのを今でも鮮明に記憶に残っています。この記憶が、もとになり、三日月(CrescentMoon)のシリーズが生まれました。三日月のモチーフには、これから満ちていく未来への希望の想いが込められています。


Poppy(ポピー)


2000年に「海の記憶」を描きはじめたのとほぼ同時期に描きはじめたのがこのポピーのシリーズです。日本の花、桜や紫陽花ほかも季節ごとにスケッチをしますが、このポピーのシリーズは、それらとは別に抽象画を描いていた時の色彩、手のストロークなどから自然に生まれてきたモチーフです。葉っぱのない花だけのふわふわとした浮遊感が独特のイメージを作り出してくれます。いろいろなモチーフの作品を手掛ける中で、このポピーと海の2つの題材が、1998年の大作の壁画以降の具象(半抽象)作品の原点になっています。

Reminiscence(回想)


このシリーズは、コロナ禍の中で生み出されたシリーズです。さまざまな場所の取材で見た感じた風景も、時間の経過とともに過去のかすかな記憶となって薄らいでいく。そんな記憶そのものを作品にしてみようと試みたシリーズです。今までにいろいろな風景を描いてきました。いままでそれは、もしかすると記録でしかなかった。その記録の印象が薄らいでいく中で懸命に忘れないでいようとする感覚そのものを表現しています。あの時見た感じた感覚を忘れないように大切に心に刻みながら、私の次の制作はまだまだ続いていきます。

Profile

1964 神奈川県茅ケ崎に生まれる

1990 東京藝術大学大学院修士課程美術研究科日本画修了

1990 銀座玉屋画廊にて初個展

1998 横浜ベイシェラトンホテル&タワーズラウンジ壁画(1200号)

2001〜個展 横浜ベイシェラトンホテル&タワーズ

2017 スロベニアアートイベントに参加

2018 日テレドラマ『正義のセ』に作品 が使われる

2019 アブダビADIHEX2019

2020 『四季の風景スケッチ』水彩画の描き方を全国出版

2022 関西国際芸術祭(大阪)出品、東京大丸アートフェア、

神戸阪急、個展

他 個展多数開催(80回以上)

現在 神奈川県在住

内山 徹 日本画家

Uchiyama Tohru

Tohru Uchiyama

©️ tohru uchiyama .Inc